メイクアップトレンド2022:メイクアップの復活&ルーティンへの回帰
マスクを外し、煌めくリップを。カラーコスメの世界が再び盛り上がりを見せています。2022年のメイクアップトレンドは、利便性を常に考慮した上で、ナチュラルビューティーから遊び心のある大胆なカラーまで多岐にわたっています。新型コロナウイルスの規制緩和や、日常を充実させたいという欲求が相まって、美容・パーソナルケア業界の中では特に、カラーコスメの大きな成長が予想されています。
消費者が再び外出するようになり、ようやくメイクをして出かけられるというささやかな出来事が、化粧品業界を再び活気づけているようです。

2022年のトレンドメイクは?
TikTokがメイクに与える影響
Z世代がソーシャルメディア、特にTikTokを通じてカラーコスメの世界を席巻しているのは、今や当たり前のことです。世界中とつながることができ、バズを生み出す可能性があるTikTokでは、トレンドが急速に拡散されます。Z世代の若者が成長するにつれ、美容・パーソナルケア業界の消費者層の多くを占めるようになっています。ソーシャルメディアのかつてない影響力は、化粧品のトレンドにも大きな影響を与え、Z世代の消費者のニーズを満たすためのイノベーションが活発になっています。
最近の当社のブログ記事では、この現象について「Z世代のTikTokがカラーコスメ市場に与える影響」というテーマで掘り下げています。グラフィック・アイライナーや単色メイクなど、様々なトレンドを掘り下げ、社会的な影響力を数字で証明しています。

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@katie_and_the_chemists | @crdbeautycrewセレブリティによるメイクアップブランド
新型コロナウイルスの流行によるオンライン文化へのシフトは、今後も続く見通しです。店舗での買い物や宣伝活動から、インターネットを介したマーケティングに移行したことで、有名人やインフルエンサーが美容・パーソナルケア市場に参入し、大手ブランドと互角に渡り合うことができるようになっています。有名人やインフルエンサーは、すでに確立されたファン層や大勢の忠実なフォロワーがいるため、自らの製品を宣伝し、売上に直結させることができるのです。
このトレンドに参入したセレブリティの成功例は、セレーナ・ゴメスによる「Rare Beauty」、ホールジーによる「About Face」、レディー・ガガによる「Haus Laboratories」などが挙げられます。また、リアーナが手がけた「Fenty Beauty」は美容業界で一貫して定番となっている一方で、ヘイリー・ビーバーが「Rhode Skin」を立ち上げようとした際は、商標権侵害で訴えられてしまいました。
遊び心のあるメイクが復活
2年間にわたる新型コロナウイルスの大流行が幕を閉じ、平和な日常が戻ってくると、生活のあらゆる場面を心から楽しみたいという欲望が高まります。メイクアップ・ルーティンへの関心が再び高まる中、カラーコスメに喜びや冒険心を抱く人は増加傾向にあります。
美容とは直接関係のないブランドともコラボし、明るく大胆な色、遊び心のあるテクスチャー、そしてどこかノスタルジーを感じさせるような、既成概念にとらわれない製品が登場しています。例えば、MorpheはSour Patch Kidsとコラボし、「Sour Then Sweet Artistry + Eyeshadow Palette」を発売しました。OPIは、2022年春、Xboxとのコラボレーションを発表し、ゲームの世界観をイメージして名付けられたユニークで明るい色を、コントローラーと共に披露しました。
Y2Kへの回帰
美容・パーソナルケア業界では、一度トレンドとなったものは巡り戻ってきます!一昔前のトレンドが復活し、私たちも90年代後半から2000年代前半に戻ろうとしています。Z世代は、消費者行動に大きな影響を与える年齢に達しており、自分たちが生まれる前のスタイルにますます魅了されているようです。Y2Kトレンドへの回帰は、ソーシャルメディアや先端技術が加わると10倍に加速するでしょう。
Y2Kスタイルの明るく大胆な色使いと遊び心あふれるアクセサリーは、個性を表現し、ありのままの自分を表現することが重要であるというZ世代の信念と完全に一致しています。SPATEによると、米国におけるY2Kメイクは前年比108.9%増で、今後1年間で42.1%増と予測されています(1)。
2022年のベストメイクとは?
1. 鮮やかなリップ
新型コロナウイルスによる規制が緩和され、リップメイクが主役になりつつあります!2年間人の口元を見ずに生活してきた消費者は、メイクが表現するインパクトを当たり前と思わず、自分のベストスタイルを打ち出すチャンスに飛びついています。リップ製品はカラーコスメの中で最も高い成長率を示しており、NPDの報告によると、2022年第1四半期の口紅の売上は前年同期比44%増でした(2)。
不況や困難の時代には、女性は予算をかけずに気分を高められるような買い物を楽しみますが、NPDは、口紅は衝動買いによって購入されやすい製品であると報告しています。新型コロナウイルス以降、消費者は、ひと塗りで全体的な印象をガラリと変えることができるリップ製品の手軽さを活用しています。今シーズンは、より鮮やかでドラマチックなカラーがトレンドとなっています。
Crodaが手がける Unicorn Lipglossは、エモリエント成分を配合しており、塗りやすく、ツヤがあり、長時間キープできるように設計された鮮やかなリップグロスです。Limitless Wear Clean Kisses Lipstick.を使用して、鮮やかで大胆な唇を手に入れましょう。こちらのリップスティックは、クリーンビューティーのトレンドに対応しているため、必要最低限の無害な成分で作られており、一日中つけていても大丈夫なほど長持ちします。
2. ハイブリッドメイク
キーワードは、利便性です!美容・パーソナルケア業界では、カテゴリー間の境界線が曖昧になり、多機能な製品が新たな常識になりつつあります。ヘアケアをスキンケアと同様に大切にする「スキニフィケーション(skinification)」という言葉を聞いたことがある方もいるかと思いますが、このトレンドは今、カラーコスメにも浸透しています。Mintel社の調査によると、普段メイクアップ製品を使用している女性の57%が、化粧品を選ぶ際に肌に良い成分を探しているそうです(3)。カラー化粧品で増えている3つの訴求は、保湿、エイジングケア、UVカットです。
Statista Global Consumer Surveyによると、美容製品を使用しているユーザーの67%が、メイクに必要な時間は15分以内と回答しています。リップ兼チーク、まつ毛兼眉毛美容液、SPF付きファンデーションなどの多機能な化粧品は、消費者がより少ない製品でよりシンプルで持続可能なルーティンを望む方向にシフトしているため、人気を集めています。
たった1つの製品で、唇を魅せ、頬を元気づけてくれるアイテムをご紹介します。CrodaによるFL Essentially Effortless Cheek and Lip Stain with Volarest™ FL.です。多機能なリップ&チークステインは、数回馴染ませるだけで、斬新な質感とエレガントな仕上がりを実現します。
Products for hybrid formulations
13 利用可能なアイテム
3. メイクアップにおけるスキンミニマム
肌とミニマリズムを組み合わせると、どうなるでしょうか?スキニマリズム(Skinimalism)です。自然な美しさをアピールし、BPCルーティンを簡素化するこのトレンドに基づいたアプローチは、持続可能性への欲求が高まり、TikTokなどのソーシャルメディアが製品の情報を広めるにつれて、消費者の間で勢いを増しています。SPATEによると、ナチュラルメイク、ノーメイクメイクアップ、ミニマリストメイクアップについての検索は増加傾向にあり、新型コロナウイルスによる規制が緩和された今、日常生活に戻りたいという消費者の願望が表れています。すべてのカラーコスメに共通することですが、アイシャドウ、ファンデーション、アイブロウは、自然な輝きを演出するのにぴったりです。
アメリカでは、女性のメイクアップアーティストの58%が、自分のメイクアップルーティンは、自然な表情を引き立てるものであると説明しているのに対し11%は、自分の外見を変えるものだと説明しています(3)。インスタグラムのハッシュタグの1つである#NoMakeupを使った投稿が1900万件もあるにもかかわらず、化粧品の売り上げはスキニマリズム・ムーブメントと並行して増加しているのだそうです。
つややかで完璧な肌を演出するために特別に開発されたFlawless Fluid Foundationで、ツヤを重要視したメイクアップのトレンドに乗りましょう。SPF15で紫外線から肌を守り、汚染物質によるダメージから肌を守る多機能な製品です。CrodaのFlawless Radiance Day Creamは、肌を修復し、なめらかに整え、ツヤめく肌へと導いてくれます。ISO 16128-1およびISO 16128-2規格に基づき、処方とその成分はグリーンケミストリーの12原則に則り、天然由来(天然由来成分99.30%*)のものを使用しています。
4. グラフィック・アイメイクを手軽に
目は心の窓だとすれば、アイメイクは注目すべき装飾のカーテンです!簡単にできるグラフィックルックで、「迫力」をさらにプラスする商品が増えています。アイラインは、月間平均検索ボリュームが130万回、今後1年間の成長率は16.4%と予測されており、今が旬だと言えます(1)。アイライナーのトレンドの例としては、前年比1566.6%増のリバースキャットアイ、コリアンビューティーにインスピレーションを受けたパピーアイライナー、錯覚を起こすホワイトアイライナー、多用途なウォーターアクティベートアイライナーなどがあります。
アイメイクの分野でも、美容ルーティーンを手軽に済ませたいというニーズが高まっています。そこで生まれたのが、アイライナーシールです。さきほど紹介したグラフィック・アイライナーも、とってもシンプルなステッカーを使用することで簡単に完成します。また、アイシャドースティックは、簡単かつ素早く様々なメイクアップができることから、アイメイクの中でもブレイクしている商品です。2021年第1四半期から2022年第1四半期にかけて、アイシャドウスティックの製品リリースは105.8%増加しています(Mintel GNPD)。
CrodaのPerfect Stroke Matte Liquid Linerで、グラフィックな 見た目を手に入れましょう。マットでにじみにくく、耐水性に優れたこのライナーは、まつ毛に栄養を与え、成長させる効果もあります。Go the Distance Mascaraでどんな目元も強調し、甘美で長いまつ毛で一日中洗練された目元をお楽しみください。
2023年のトレンドカラーは?
エキサイティングなニュースをお届けします!昨年のPantone Color of the Yearでは、Veri Peri が美しいカラーコスメのルックを披露してくれました。その後、2023年のカラーが発表されました。The Pantone Color of the Year for 2023では、Digital Lavenderが選ばれました!暖かく幸せな紫の色調は、新型コロナウイルスの流行の終焉とともに、デジタルと現実世界の境界線を曖昧にしていくことを表現しています。既に予測されていたトレンドと一致するこのラベンダーは、性別を問うことなく、喜びを表現し、私たちが探し求めていた平穏を表しています。
ひとつ確かなことは、メイクが復活しているということです。規制された生活の中で、消費者は、明るく大胆なメイクや、ナチュラルメイクに憧れを抱いてきました。トレンド、利便性、その時の状況など、化粧品業界を牽引する要因はさまざまですが、カラーコスメは復活し、これまで以上に充実しています。
Sources:
1. Joy-care Beauty in the Name of Pleasure, SPATE, September 2022
2. "The Evolution of the 'Lipstick Index'", Natallia Bambiza, NPD, May 2022
3. A year of innovation in colour cosmetics, 2022, Mintel
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