処方に合わせて最適な乳化剤を選択するのは簡単ではありません。さまざまな選択肢があり、多種多様なエマルションを形成することができます。いずれも、フォーミュレーターや消費者にさまざまな利点をもたらしますが、基本的には2種類以上の不混和性液体を混合するため、安定した液体をつくるのに苦労します。こうした安定性を確保することが乳化剤の基本的な役割です。
また、エマルションの安定性の確保に加え、乳化剤はテクスチャーや感触、用途の特性にも影響を与えます。そのためどんな選択肢があり、それぞれどんな効果があるのかに精通することが重要となります。
エマルションは2種類以上の不混和性液体を混合したもので、連続相(外相)と分散相(内相)の2相から成ります。ここからさらに多種多様なエマルションがつくられますが、水中油型(O/W型)か油中水型(W/O型)が最も一般的です。
エマルションの開発に当たっては、さまざまな乳化剤の中から、処方した成分の乳化に適したものを1つないし2つ選択しなければなりません。HLBシステムは、非イオン性界面活性剤を迅速に選択できる体系的なアプローチを提供。界面活性剤のHLB値や基剤の所要HLBの設定をサポートし、迅速かつ簡単に処方設計を行う適切なマッチングを実現します。
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使い心地の良い製品を求める消費者の声は、エマルション化粧品をはじめ、肌や髪に触れる製品すべてに及んでいます。パーソナルケアにおいても、製品の使い心地はその機能と用途を消費者が知るための重要な手掛かりとなります。
Sensification™(Science Behind Sensory Innovation™)は、フォーミュレーターなどが複雑な感覚の説明を明確に分かりやすく伝えるための便利なシステムです。エマルションに最初に触れた際の印象は、大部分が乳化剤によって決まります。乳化剤の影響を理解することはとても大切なのです。このようにエマルションの感触を決定付ける乳化剤について理解を深めることは、完璧な使い心地を実現する一助となるでしょう。そしてこれは全体的な製品ポジショニングの支えとなるのです。;
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