
化粧品の使用感や機能性を調整するエモリエント剤
ぜひ実際に触ってみてください!
エモリエント剤は使用感や機能性などを変化させ調整します
エモリエント剤は非常に多岐にわたる化学物質で、次のような構造上の特徴により使用感や機能性などの特徴がさまざまに変化します。
- 分子鎖の長さ
- 分枝度
- 不飽和度
- 分子量
- 酸およびアルコールの極性
これらの要素がすべてエステルの官能特性や機能特性に大きな影響を与えます。

皮膚の展延性
皮膚の展延性(skin migration)は、エステル油本来の潤滑性を単独で定義する指標です。皮膚の展延性値は、エモリエント剤の皮膚上の展布範囲に基づいて算出されます。カラーコスメでは、一般的に皮膚の展延性値が低いほどよいとされています。広範囲に塗布する必要のあるセルフタンニング剤などは、展延性値が高いほど処方に適しているとされています。
化粧品の伸び
伸びとは、エステル油の肌でのマッサージ効果のしやすさと持続性を定義する指標です。官能評価パネルを通して評価します。伸びが良いほど、塗布した物質が肌表面を自由に移動し、肌に長時間留まるため、適用範囲が広くなります。これは多くのスキンケア製品にとって重要なことです。一方伸びが良くない場合は、物質が肌表面を移動しにくくなります。これは粘性が高くて伸びが悪い、または軽量で肌にすぐ吸収されてしまうエステル油と言えます。
化粧品の屈折率
屈折率は、エステル油が肌や髪に与える光沢の程度を示す指標です。屈折率が高いエステル油は光沢を与えやすく、さまざまなカラーコスメやヘアケア製品に配合されています。一方、屈折率の低いエステル油を使ったカラーコスメやスキンケア製品は、マット感を出すことができます。
化粧品の粘性
エモリエントエステルの多くが低粘性に分類されます。大半の用途において、低粘性であることは有用だと考えられています。しかしながら、用途によっては、粘性の高さが有益となることもあります。例えば、粘性の高いエステルは、デオドラントのようなスティック製品の効果を向上させ、リップ製品の塗膜耐久性を高めてくれます。
化粧品の感触
感触は、エモリエント性と使用後の感触という2つの指標で測られます。エモリエント性は低・中・高で評価されます。一方、使用後の感触は「なめらか」か「柔らか」かで評価されます。
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エモリエント剤

Arlasense™ V5
テクスチャーを重視した、軽くシルキータッチなエモリエント剤で美しい処方を作ることができます。非常に粘度の低いエーテル系エモリエント剤で、幅広いpH耐性があり、活性成分との相溶性に優れます。

Crodabond™ CSA
Crodabond CSAは、開いたキューティクルと戦う究極の秘密兵器。カラーリングやブリーチ、パーマ、ストレートパーマなどによるダメージで開いてしまった髪のキューティクルを密封することに特化して設計されました。Crodabond CSAは、開いたキューティクルに付着してしっかりと接着し、髪の繊維をなめらかに整えます...

Crodamol™ SFX
光沢、輝きを付与 / 顔料分散性良好 / 優れた生分解性 / べたつきの軽減

Cromollient™ DP3A
リッチなエモリエント、スキンケアデリバリーシステム

Sensasil™ PCA
非常に優れたエモリエント性とコンディショニング性を提供する油溶性有機シリコーン。
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SP Supermol B MBAL
100%非動物由来のラノリン代替油剤です。汎用性が広く、リップケア、スキンケアをはじめ様々なアプリケーションに最適です。

Crodamol® OSU
パーソナルケアおよび医薬品用に特別に開発されたジエステルエモリエント剤。